月刊フラワーズで人気連載中の「ミステリと言う勿れ」(田村由美先生)24話のネタバレと感想をご紹介します。
※文字のみのネタバレですが、内容を知りたくない人は注意してください!
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ミステリと言う勿れ ネタバレ24話
そのワイン、飲まないほうがいいです。
昨日と同じくワインを飲まないようにと呼びかける久能(くのう)整(ととのう)に対し、ワインをおすすめした橘高(きつたか)はせせら笑います。
また毒が入っているとでも言いたいのか?
はい。
と肯定しながらも、整は戸惑った様子で天達(あまたつ)に声をかけます。
先生、実はゲームって続行していますか?
これを聞いた蔦(つた)は面白くないといった顔つきとなり、そんな蔦に天達は意味ありげにこう言いました。
だから鋭いって言ったでしょう。
天達と蔦のやり取りに自分の思っていることが勘違いではないと確信した整は、いよいよ話を始めます。
僕には2つの出来事が進行しているように思えてなりません。
そう言って整は喜和の墓参りの帰りにてバイトをお願いされた際、アイビーハウスで集まった人間たちのなかで1人だけ嘘をつく人物を見つけてほしいと頼まれたことを告白します。
最初は授業の一環だと思っていたものの、アイビーハウスでは全員が嘘をついていた。
でもゲームとして芝居を打っているなら、嘘ではない。
そうなると芝居以外で嘘をついていた人間こそが天達が見つけてほしいと頼んだ人物である。
整がそう結論付けた人物こそが橘高というわけです。
その証拠として整はアイビーハウスに到着した朝の出来事を持ちだします。
そうか、冬に来たことはなかったな。
靴の泥を落とすときに使った玄関マットを目にした橘高は前はなかったはずだとぼやいたものの、冬は雪に埋もれるから置かないはずだという天達の返事に鼻をこすりながら橘高はこのように答えました。
しかしよくよく考えればこの台詞は矛盾しており、それなら橘高がマットを見なかった日はいつなのかという話になります。
それに加えて天達の授業で習った人間が嘘をつくときにする仕草もといピノキオ効果を取り上げ、橘高が鼻をさわる仕草は特定のタイミングでしなかったと突き付けました。
ここで状況を見守っていた相良(さがら)レンも話に混ざります。
オレも先生に1人だけ嘘をつかないかもしれない人を見つけてほしい、と頼まれていたんだ。
相良は最初その人物を整だと見当をつけていたものの、だんだん違うと思うようになり、最終的にはその人物は橘高だと判断しました。
その決め手になったのは5年前の事件、喜和が死んだ事件に触れた時です。
あの瞬間だけは素だったと相良は断言し、そのタイミングで天達と蔦が橘高に聞きました。
事件当時、現場に入っていないお前が何故正確に死体の位置を知っている?
現場に入ったのか?
入っていない、お前らの話を聞いて知ったふりになっただけだ。
橘高はそう主張するものの、それを見ていた整は昨晩のガレージでのやり取りを唐突に引き出しました。
あの日の朝に戻れたら。
橘高さんはそう言ったけど、それって自分の行動を変えれば事件が変わったと思っているんですよね。
なら、橘高さんはあの日の朝の何を変えたいんですか。
と問われた橘高の表情は凍りつき、そのまま膝を折ります。
そうして始まったのは5年前の真相でした。
5年前、ストーカーから匿った喜和の場所を知っていたのはごく限られた知り合いや友人たちだけで、橘高もその1人でした。
事件当日の朝、市役所で働いていた橘高のもとに友人が居場所を尋ねるかもしれないから教えてほしいという喜和からの電話がかかります。
その後、喜和の友人を名乗る人間からの電話を受け取った橘高は素直に喜和の居場所を伝えますが、昼休憩にその電話の主は本名を明かさなかったことに思い至りました。
自分はまさかストーカーに教えてしまったのではないか?
焦りと不安に苛まれた橘高は誰にも助けを求めず、ひとまず喜和がいるアイビーハウスに車を走らせます。
しかし時は遅く、鍵がかかっていない玄関を開けば充満した煙のなかでピクリともしない2人の影が倒れていました。
青ざめた橘高にはもはや自分が犯したミスを隠すことしか頭になく、そのために自分がやってきた何よりの証拠である足跡を雪かきでなかったことにしたのです。
これが事件当時、犯人の足跡の一部が消えていた真実でした。
悔みながら過去を告白した橘高に対し、蔦は天井を仰ぎ、天達は静かに受けとめるなか、今度はデラとパンが口を開きました。
悪意があるのも困るのですが。
ここ最近起きている3件のストーカー殺人、被害者はうちの市の人間なんです。
突然の発言に目を丸くする整と相良ですが、実はデラとパンは江利河(えりかわ)署2課と1課の刑事だと教えられて思わずオウム返しをします。
デラこと2課の刑事・奥寺(おくでら)とパンこと1課の刑事・小麦(こむぎ)はそんな2人をなだめつつ、口にしたストーカー殺人について説明しました。
刑事たちの事情を知っていた天達と蔦は驚くことなく、かわりに橘高だけが絶句しています。
刑事たちいわく3件のうち2件の犯人は死にきれず、その犯人たちはある日非通知で被害者の居場所を教えてくれたと証言したそうです。
調べたところ、3件とも犯人のもとにバラバラな公衆電話からの連絡がかかっていたことが判明しました。
そこでおもむろに奥寺刑事は橘高に声をかけます。
あなたは江利河市役所の市民課として、ストーカーやDV被害者の支援をしている。
当然被害者からも詳細を聞き、必要な書類を作成もしているでしょう。
最初こそは軽く否定していた橘高でしたが、朝食の席で橘高が話したミニ旅のお土産であるストラップの場所がストーカー殺人事件に用いられた公衆電話から近いこと、また犯人が被害者の場所を教えた電話を録音していたことを知らされると冷めたように言いました。
何の罪になる?
刑事たちはせいぜい軽犯罪になるだけだと告げるなか、蔦は信じられないといわんばかりに橘高を問い詰めます。
なんでだよ、橘高。
さあ、ストレスなんじゃないか。
喜和を死に追いやったミスをしてしまった後悔と仕事や介護へのストレスに苛まれた橘高は、ストーカー殺人で自分の思い通りにストーカーが動くと少しだけスッキリしたと白状しました・・・。
誰もが押し黙りますが、整は橘高にカレーの火を止めたほうがいいと注意されます。
慌てて整がその火を止めたものの、そこで整はようやくもう1つの動機が分かりましたと口にしました。
首をかしげる全員に整はロデオの綱の持ち方を例に出しながら、橘高の今までの行動に触れます。
橘高はガレージにわざわざテントを張って寝泊りしたり、スリッパなども自前で用意していた。
おまけに手袋や帽子も常にしており、とにかく徹底的かつ潔癖なまでに別宅にあるものを触れようとせず、また使おうとしなかった。
つまり橘高さんは透明人間になろうとしていた。
と語る整は、橘高がここにいる6人全員を殺そうとしていたといって締めくくります。
例えば橘高が差し出したワインが睡眠薬入りで、6人全員が眠りについた隙に暖炉で夾竹桃を燃やせば殺人は可能です。
もちろん6体も死体があれば警察が介入するものの、橘高の痕跡はアイビーハウスにはどこにもなく、帰りは相良がはしゃいでいた暗渠排水路を通れば監視カメラにも映らずに街に帰れます。
奥寺刑事はやんわり否定するものの、スマホに描いていた7人の似顔絵が消されていたことに気づきた相良がそのままスマホで調べた事件を見せつけられて顔色を変えました。
山荘にて4人の男女が夾竹桃により死亡、それは謎解きイベントが始まった際に橘高が参加者に例題として出した事件と瓜二つでした。
予行練習だったんですね。
整がそう呟くと、奥寺刑事は小麦刑事に応援を呼ぶように頼みました。
橘高をよく知っている蔦はストーカー殺人事件を仕掛けたことを知らされた時よりも激しく動揺しますが、橘高は声を荒げて天達と蔦を罵倒します。
正直、天達にはざまあみろと思った。
遊び人になった蔦も成功者になった天達も死んだって気にしない。
冷たく突き放す橘高の矛先は整にも向けられますが、整はちょっと違いますと言います。
橘高さんは俺に腹を立てろと言いますが、僕はストーカーとストーカー殺人が起こるシステムのほうが腹が立ちます。
橘高さんの場合は犯罪に巻き込まれただけでしたが、その後が良くなかった。
問題だったのはミスをしてしまったことを話せなかったこと、もしも話せていたら被害は大きくならず、橘高さんも怯えることはなかった。
と自分なりの考えを口に出した整に、橘高は息を呑みました。
ここに来るの、怖かったんじゃないですか?
整の問いかけに蔦がそんなことするはずがないと手で顔を覆いながら言い、天達は殺し殺されるという選択肢を受け止めます。
そして相良が橘高が素に戻った瞬間に蔦に対して憤慨したことは本当だったと思うと伝えると、橘高は堰を切るように涙を流しました。
雪が降りしきるなか、アイビーハウスの周りには警察が呼んだ応援が到着して橘高は連行されていきます。
奥寺刑事と小麦刑事がこれから取り組まなくてはならない仕事を励まし合い、天達は相良と整に巻き込んでしまったことに頭を下げるとその場を後にしました。
残された整は相良にお願いされて連絡先を交換します。
後日、ライカとともに足湯につかりながら事件のあらましを語る整の姿がありました。
整は証拠品として押さえられたカレーを食べられなかったことを悔やますが、そんな整にライカは疑問をぶつけます。
きみは既成概念を常に疑っているのに、どうして占いやパワーストーンの意味は信じているんだ?
唖然とする整でしたが、それはカウンセラーだった喜和の言葉を思い出したからでした。
占星術は人文科学でもあるのよ。
多くの人が占ってきたから統計学のようなもの、つまり人が生きた証のようなもの・・・だとーーー。
⇒「ミステリと言う勿れ」25話のネタバレに続きます
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ミステリと言う勿れ24話の感想
アイビーハウス編、決着!な回でしたね。
探偵役が殺人現場に遭遇せずに事件が解決してしまうのはミステリーとしては邪道かもしれませんが、個人的にはこういった事件は大好きです。探偵役が事件を未然に防げるなら、それでいいなと思います。
しかしまさか橘高が皆殺し計画を考えており、その計画のヒントが何気ないシーンにあるとは思ってもいませんでした。
そもそも誰が分かるか…!
それはそれとして橘高の抱えていた秘密はグロテスクでしたけど、整に「怖かったでしょ?」と言われてから涙を流すシーンを見ると何とも言えない気持ちになります。
喜和さんが亡くなったのは本当に残念ですが、それでも整の中で言葉として生きてるのは素敵でした。
まとめ
「ミステリと言う勿れ」24話のネタバレと感想をご紹介しました♪
文字だけじゃ伝えられなかったところもたくさんあるので、気になった人はぜひ漫画を読んでみてください☆